10月に取材で行ったリゾテック沖縄。ベンチャー企業が多数出展していて、あちこち話を聞いてきた。ブースで担当者と話をすると、メインで扱っているデバイスやサービス、ソリューションの話をしてくれるんだけど、ひととおり説明が終わると「もうひとつこんなのをやってるんです」と話だすのが「PCR・抗体・抗原検査キット」のこと。
もともと医療系のベンチャーとかならわかるんだけど、まったく関係ないジャンルのところが取り扱ってるんだよね。しかも数社も。こりゃ「PCR・抗体・抗原検査キット」は中国から相当な数で話や商品が流れてきてるなと。
だいたいこういうのって、中国でたくさん生産ライン用意して量産体制作ったけど、実際にはそんなに売れずだぶついてるから、無理にでも「流行ってる感」だして売ってるのが多いんだよね。ハンドスピナーみたいなもんだ。
んで医療とか健康とかのジャンルで「流行ってる感」を出して売るのに最適な方法が、「意識高い」感じにすること。なにせ「自分は良いことをしている・正しいことをしている」と思えるから、自己肯定欲を満たせる。ピュアだけど自分に自信のない人なんかにはジャストフィットだよね。
まぁベンチャー企業が片手間で副業的に、当ればもうけもの的にやるぶんにはいいんだけどね。個人で手を出すと、ハンドスピナー大量に仕入れるようなもんだから、ブームの終焉とともに在庫とか抱えて眠るだけになるんじゃないかなぁ。
旅人ITライターさとる
展示会取材ってメインの取材より、こういう裏の傾向が垣間見えたりするのが楽しかったりする。はやく海外展示会が開催されて自由に行けるようにならないかなぁ。
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