モーリシャス沖で座礁して、燃料を流出させてしまっているWakashio。どうやら陸に近づき過ぎて座礁したようだが、その理由が「Wi-Fiを拾うため」と伝えられている。

下の記事が現地メディアで、たぶんあちこちのソースとなっている記事。ただオイラとしてはどうにも「Wi-Fiを拾うため・・・・・・」ってのが引っかかるというか気になるんだよね。Wi-Fiってそこまで電波飛ばないし、運良くつなげられる野良Wi-Fiを見つけられるとも限らない・・・・・・。ひとまず現地の状況を確認してみようと、Googleマップをチェック。
モーリシャスのポワントデスニー(Pointe d’Esny)沖で座礁しているようなのと

この航空写真地図の、エグレット島の沖の珊瑚礁のようになっているところが座礁ポイントかなと。
座礁したあたりから、陸の建物がある海岸までだいたい1.75km。Wi-Fiの到達距離って、屋内で100m、屋外でも500mくらいなので、陸地の野良Wi-Fiを拾うために近寄ったというのは、ちょっと無理があるんじゃないかな。まぁ無理したから座礁したともいえるけど。
それよりもスッキリするのは、船なり船員なりが「セカイルーター」のようなものを持っていて、現地のモバイル通信に接続してさらにWi-Fiでそれにつなげるというシステムにしていたのかも。それならWi-Fiに接続するためにという証言も理解できる。
モーリシャスの通信会社は3つあって、それぞれの通信エリアをGSMAのサイトでチェックしてみるとこんな感じ。



このエリアマップがどこまで正確かってのもあるけど、モバイル通信の電波をよりキャッチするために陸に近づいたって仮説は成り立ちそうなエリアマップではあります。中規模の基地局だとエリアは半径1kmから数kmといった感じなので、座礁したポイントとも距離的には合います。
まぁWi-Fiでもモバイル通信でも同じだろ!って人は多いでしょうが、やはり業界人なんでモヤモヤするもんで・・・・・・。
というわけで、オイラとしては、Wakashioはインターネットにつなげるため、あちこちで海外ローミングして使えるモバイルルーター的なものを使おうと、ケータイの電波をキャッチしやすい陸へと近づいたのではないかと推測します。
まぁ推測なのでハズレてる可能性のほうが高いけどね。そしてWi-Fiだろうがモバイル通信だろうが、その電波をキャッチしようとして座礁したのならアカンよね。
【追記】
そもそも、電波を探して陸に近づいたというわけではなかったようですね。
「Wi-Fiを探して~」って時点でおかしいなとは思ったんですけどね。
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