どちらも間違っていない対立

今日の読売新聞で面白い記事をみつけた。投書のページに、10日に掲載された

YOMIURI ON-LINE / 社会
給食費を前払いに、未納なら打ち切り…定時制都立高

という記事にたいして読者二人の投書が掲載されていた。
投書の内容を要約すると
Aさん「自分の食事代くらい自分で払うもの。未納者への打ち切りは当然」
Bさん「事情があって払えない人もいるんだから、打ち切りは無慈悲」
と真っ向から対立。ひとつのニュースに対しても捕らえ方は180度違うという好例ですな。
で、これがもしインターネット上(掲示板など)で論争になったらどうなるか。多分、どちらの陣営も「自分が正しい」と大もめにもめるだろうな。すごいヒステリックな感じで。
ネット上で意見対立が起きたときのこの現象は、自分の意見は○で対する意見は×という思考の硬直化から起きてるんだと思う。
これが絶対的な正解のある問題なら別にいいのだが(たとえば1+1とか(笑))、世の中には「絶対的な正解」はなく、「間違っていない」という答えのほうが多いわけで。
そこで、今回の給食費の例。これも結局「絶対的な正解」なんてものは無い。A氏の考えも、B氏の考えも「間違っていない」という面で正解なわけ。
ほいじゃ、もしこの両者が対立して共通の回答を出さなきゃならないとなったらどうするか。そのときは、どちらかの意見を○にするではなく、「落としどころ」としての正解を探し出すのが妥当というか、社会一般的な行動だろう。
でも不思議なことに掲示板とかだと、こういった「落としどころを探す」とい行為ができなくなっちゃうんだよねぇ。「とにかく相手の意見は×」と思考が硬直しちゃう。
討論で答えを出す必要は無いので、落としどころを探す必要も無いといわれればそれまでだけど、それでも世の中には「間違っていない」という正解がいっぱいあるってことを理解しいれば、ヒステリックにはならないと思うんだが。まぁ自分もたまにヒステリックになっちゃうから他人のことは言えないけどね(笑)
ちなみに、給食費について討論するつもりないです(笑)

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