JASRACのいちばんの問題はアーティストが無関心だからじゃないかと思ったり

ファンキー末吉さんと↓なプロジェクトを進めていることもあり、JASRACや著作権についていろいろと勉強している。

そんななか読んだのが↓のニュース

無料登録で全文読めるのでぜひ目を通して欲しいが、基本姿勢は

「どんな小さな利用でも著作権が働くものは権利主張する」とも述べた。

という感じ。うーん、でもその権利は本来あなたではなく、詩曲を預けているアーティストのものですよね? JASRACが権利を持っていると思っているのかしら。

さらに

浅石氏は、JASRACが昨年度、国会議員の政治資金パーティー券240万円分を購入したことを明らかにした。購入相手は「著作権に造詣(ぞうけい)の深い政治家がメイン」。自民、公明、民進、日本のこころの4党所属議員で計130口。購入資金は管理手数料を主な収入とする約140億円の一般会計から支出したという。ただ、管理手数料の原資は、著作権料収入だ。

パーティー券購入自体は悪いことではないが、一般社団法人がやることですかね? 詩曲を預けているアーティストのみなさん、これでいいんですか? こんなことされて頭にこないんですかね?

結局のところ、JASRACがやりたい放題なのは、アーティストがこのことに関して無関心だからじゃないかと思うようになってきた。JASRACとして困るのは、アーティストがJASRACのやり方に異をとなえて、預けている詩曲をひきあげられることでしょ?

でもしないですよね。Twitterで宇多田ヒカルさんが投稿する程度。


まぁシステムの問題もあって、実際はアーティストは音楽出版社に権利を預けて、JASRACには音楽出版社から預けているというのも問題なんですよね。だからJASRACも音楽出版社も誰の演奏が行われて、誰に払わなければいけないかなんんて関係なし。そしてアーティストは、音楽出版社から支払われる金額に対してなにも疑問も持たず……。

でもCDが売れてた頃ならいいですけど、今後またあのときのようにCDが売れる時代なんてきませんよ。あの頃はCDがたくさん売れてJASRACから音楽出版社にジャブジャブとお金支払われてたから、超メジャーアーティスト以外にも分配金的にお金が行き渡ってたかもしれないけど、もうそうじゃないでしょ?

インターネット時代はオンデマンドで聴き放題が主流だし、さらにデジタルでは味わえないライブ演奏もアーティストが稼ぐための主要手段になるわけです。そこで重要なのは、自分の曲が流れたり歌われたり演奏したりされたりしたら、確実に自分のところに入ってくるシステムですよ。どんなに流れて歌われて演奏したりされたりしても、今のままだとその著作権料は超メジャーのところに流れていくだけで、自分のところには回ってきませんよ。

というわけで、JASRAC問題を解決するには、まず詩曲を預けているアーティストのみなさんが、著作権をどう扱って欲しいか考えてJASRACに対応を求めるしかないんじゃないかなと。

そのうえで、アーティストのみなさんが「音楽教室からもキッチリ回収してほしい」と言うのであれば、ユーザー側からは払わざるをえないし納得できると思う。

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