文春オンラインで掲載されていた↓の記事。なんかモヤモヤするというか、いろいろと指摘が変じゃないかと(*オイラが間違ってるポイントもあるかもなので指摘歓迎)。
まずはこの部分。
「Android(アンドロイド)を搭載するファーウェイ社製のスマホにCOCOAがインストールできなくなっているのです。トラブルが明らかになったのは今年2月。アンドロイド版のCOCOAに、新型コロナの陽性登録をしたアプリ利用者と接触したにもかかわらず、検知しないという不具合があることが分かったのです。障害は昨年9月から続いており、実に4ヶ月以上も問題が放置されていました」(全国紙社会部記者)
新型コロナ検知アプリ「COCOA」の新たな不具合を厚労省が放置していた
接触通知がされなかった不具合と、GMS(Google Mobile service)非対応モデルにインストールできないことがごっちゃになってない? 「Androidを搭載するファーウェイ社製のスマホにCOCOAがインストールできなくなっている」としているけど、次のページでファーウェイ側は
「我が国において2019年以前に発売された同社(ファーウェイ社)端末では、現時点でも接触確認アプリをご利用いただくことができます」と回答した。
新型コロナ検知アプリ「COCOA」の新たな不具合を厚労省が放置していた
と回答してる。つまりGMS対応、簡単に言うとGoogleプレイが使える端末ではインストールも利用もできてる。ちなみに上記の写真はファーウェイの「P30 Pro」だけど、2019年のモデルでGMS対応なので、COCOAもインストールできてます。
GMS非対応のモデルでインストールできず使えないのは、GoogleのAPIを使っているCOCOAなら当然で、それは2月に発覚したのではなく、COCOAリリース当初から言われていたこと。2020年10月のオイラのツイートでもそう言ってるし。
ファーウェイの端末がベースはAndroidなのに、国内で販売されているモデルでCOCOAが使えない理由は、結局の所アメリカが端末部門に制裁かけてて、GMSが使えないから。使えるようにするにはアメリカに言うしかなく、厚労省ががんばったところで無理だよね。
ただファーウェイ関係者の言う
前出のファーウェイ関係者によると、ファーウェイ側はすでに同社の端末だけでなく、中国の他のメーカーのスマホでも汎用できる解決策を厚労省に提示しているが、いまだに厚労省側からは「なしのつぶて」の状態が続いているのだという。
新型コロナ検知アプリ「COCOA」の新たな不具合を厚労省が放置していた
この解決策ってのは気になる。ファーウェイのHMS(Huawei Mobile Services)だけで対応しても、汎用できる解決策じゃないだろうし。もしかしてGMSが使えるようになればできますよとかかしら?
仮に中国側でなにかしらの接触通知APIを作って(というか中国にはとっくにあるっしょ)、それをHER-SYS(ハーシス)と連動とかの場合、今度は「中国にデータが!」とかの騒ぎになるんじゃないかしら。いくらファーウェイ関係者が
そもそも暗号化されたデータは厚労省で管理しており、個人情報漏れの懸念が技術的に存在しないことは明白です。そのあたりの事情は、厚労省がきちんとアナウンスすればいいだけの話なのですが、そうした対策を取る気配もない。問題を解決する気がないのでは、と疑わざるを得ない状況です
新型コロナ検知アプリ「COCOA」の新たな不具合を厚労省が放置していた
と言ってもね。
- アメリカがファーウェイに対して制裁していてGMSが使えない
- 中国がネット規制をしていてGoogleのサービスが使えない
これが原因であって、ファーウェイの最近の国内モデルや中国国内向け端末でCOCOAがインストールできないのは「不具合」ではない。でこれを解消するには厚労省では荷が重く、対応ははっきり言って無理だと思う。菅首相がバイデン大統領や習近平国家主席に言ったところでどうなるもんでもないくらいのレベル(まぁ対談があったときちょっと言ってもいいかもだけど)。
世界レベルの危機でも、国同士が仲悪いとグローバルなサービスは作れないよねって話であって、厚労省の責任問題にするのは少々酷かなぁと思った感じです。
あっ、オリンピックは国外からの観客いれないし、選手には多分Galaxyが配られるから、それにCOCOAいれればオーケーじゃないかな。あとは関係者ぶんの貸し出し機用意すればいいだけ。オリンピックをやるとするならね。
HMSアプリの開発費支援にファーウェイは1000億円用意しているし、これぶんどってくるかw
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