週刊朝日の休刊がニュースとして報じられ、「そうかぁ週刊朝日でもなくなるのかぁ」と思っていたら、こんな記事を見つけた。
↑記事の最初の写真をみただけで「あっ、ちゃんと編集部を描いてる作品だ」ってのが伝わってきた。そうそう編集部ってこういう感じよね。調べたら横浜でも上映してて、1月22日は舞台挨拶もあるというので観に行ってきた。
大学卒業時、パソコン誌の編集かエロ本の編集者になりたかったオイラ。幸いどちらも作れたけど、今から考えるとヒキの弱さがよく解る選択肢ではある。
「グッドバイ、バッドマガジンズ」は、コンビニでエロ本が売れなくなって、どんどん衰退していくエロ本編集部が描かれてるわけだけど、これがまぁエロ本でなくても、どんな雑誌の編集部でも2010年代からこんな感じよねという悲哀につぐ悲哀。
椅子寝や床寝などの雑誌編集部定番あるあるから、誌面にお金がかけられなくて、メーカーからのありもの素材でちゃちゃっと作ってねとか、なにも教えてない新人に「4ページあげるから作ってみて」。おもしろいモノが作りたい、おもしろいモノなら売れると言う編集者や、売るために付録をつけろという営業部、休刊になった編集部でクビが切れず下っ端として配属されてくる副編etc。20数年間雑誌編集部でみてきた風景がこの映画の中にあった。
二村ヒトシさんの記事にもあるように、もうひとつのテーマとして「人は、なぜセックスをするのか?(したがるのか?)」というのが走ってるわけだけど、正直そっちのテーマはいらん。もっと雑誌編集部の悲哀を! と思うくらいだった。まぁそういうの絶対に一般には受けないけどw
今の時代、雑誌って売れる売れない以前に、継続して出し続けるのが一番難しいと思うんだよね。
↑なまとめもあるけど、「俺が考えたおもしろい企画」をのせれば雑誌が売れて、出し続けられれば苦労はしないのよ。もちろんおもしろくて売れる雑誌がいちばんだけど、おもしろくても売れない雑誌より、おもしろくなくても継続して出せてる雑誌のほうが頑張ってると思う。
たぶんこの先、怒濤の休刊ラッシュが来て、「グッドバイ、バッドマガジンズ」な経験をする雑誌編集者たちがたくさん出てくるんだろうなと。なので観てるとめっちゃ切なくなる映画でした。まじで雑誌編集経験者にオススメです。
営業部がちょっと悪者に描かれてるので、営業部の人ゴメンって思ったw
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