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インターネットでの自由発言と匿名性

インターネットで自由な発言ができるようになったと言われている。現にそうなのだが、それはあくまで「自由に発言できる場を自分で作れる」ということであって、インターネット上に存在する掲示板には好きに書いていいということではない。
なにかクレームがあった場合自分でサイトを作るなりなんなりして、発表の場を自ら設けることができるっちゅうこと。東芝クレーマー事件なんか、その典型的なパターン。まぁ事件の良し悪しは別としますが。
これを勘違いして、インターネットの掲示板では自由な発言ができる、と思っている人もいる。でもこれは間違い。掲示板はパソコン通信時代からあったもので、そこには絶対的なルールがひとつ存在する。「管理者が好きなようにできる」ということ。
よく、書き込みを消されて怒っている人がいたりするが、あくまで掲示板は管理人のもの。管理人が「ダメ」と思ったものは勝手に消していいんです。それこそ説明不要で。掲示板の管理人というのは絶対的な権力を持つ代わりに、不適切な発言や場があれたときに仲介したり、ルールを明示をしなけりゃならん義務もあるわけで。
掲示板を利用する人は、その掲示板の利用規定をちゃんと読まなきゃならないし、それを遵守して書き込むもの。それがイヤなら自分でサイトなり掲示板を作って自分が管理人になって発言すればいいわけです。それがインターネットにおける自由発言というわけ。
で、掲示板を使っていると良く起こるのが意見の対立。10人いれば10人の意見があるわけで、何かを書き込めば、対立意見や批判、質問だ出たりする(アラシや煽りは別ですが)。
このとき、自分の意見を強く言う人に限って、他人が自由に発言することが容認できない傾向にあるんですよね。相手が見えないで文章だけでやり取りするから余計感情的になってしまうのも一因でしょう。
自分が自由に発言できるのだから、相手も自由に発言できる。これが理解できていれば問題ないのですが、掲示板で対立意見を出されると、自分を全否定されたような気になって感情的になってしまうことがあると。オイラもたまにありますがね。気をつけないと。
まぁ、反対意見が出ても、ちゃんと相手の文章を読んで理解することが重要なんでしょうね。ただ、理解するのと賛同するのはまた別ですから。相手の言い分を理解したうえで、それはここが間違ってるとか、こういった点で賛成できないとかまた書けばいいわけです。相手の意見の、どこの部分が賛成できないのか、どういったところが問題なのかを書かないで、頭ごなしに「むかつく」だけでは議論のしようがないですからね。
ちゅうわけで、掲示板を使うときは「あせっちゃダメ」ということで。
ここからは、個人的意見。
最近多いのが中途半端な伏字や変名を使って対象を指摘すること。たとえば、「中○商店」とか「センターマウンテンカンパニー」とか。まぁ昔からあったことですが、2ちゃんのメジャー化から、ほかの掲示板にも飛び火して使われちゃってる感じ。
オイラはこれがキライ。
その理由
1、相手の名前を正しく言わないのは失礼にあたるから。はてなダイアリーなんかでもこんな感じで伏字を説明してます。名前を変えて呼ぶのも同じことだと思う。
2、伏字や変名にすると検索性が落ち、ハイパーリンクによる情報の共有というウェブにとって一番の利点が生かせない。
3、中途半端な伏字にしたところで、隠したことにならないから、たとえ法廷で「別の店のことを言ってるんですよ」ってなった場合通用しない。つまり意味がない。意味がないのに不便なだけで無駄。隠すならもっとちゃんと隠すべき。こういった説明をしているサイトもある。
また、価格.COM掲示板利用規定では「伏せ字は使わないでください」てなことになってたりする。
つまり、保身のために伏字にするならちゃんと隠したほうがいいし、すぐに分かるような伏字なら意味がないので利便性のためにも明記してほしいなぁということです。それと、インターネットだから無礼がまかり通るとうこともないですしね。

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