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悲しい引退その2

オイラは公営ギャンブルのなかで、競輪が一番面白いと思っている。
ここ数年のルール改正ですっかり魅力を無くしてしまったとしても、
やはり競輪が一番面白いと思う。
ルール改正で魅力がなくなったこともあり
以前のように車券を買うことはなくなったが、
GIレース(特別)の結果だけはチェックしていたりする。
そんな中、昨日GIのひとつ高松宮杯の決勝が行われた。
優勝したのは松本整。まつもとひとしと読みます。
彼は、もともと力のある選手でしたが40歳くらいから、
確変に入ったかのように強くなり、今回も45歳での優勝。
競輪選手の脂の乗る時期は30代前半ということを考えると、
まさに異色の選手。おじさん世代のアイドルでした。
その彼が、今回の優勝で引退するという。
体力の限界や、怪我ではなく制度に不満があり
一石投じるつもりでの引退とのこと。
たしかに今の競輪はつまらない。
今の競輪は速さだけを競うようなレースになってしまっている。
昔の競輪は“速さ”、“巧さ”、“強さ”の3つの要素があり
どれかが飛びぬけてれば勝てる、そんなスポーツでした。
若い選手の速さだけでは勝てない、
ベテランが巧さ、強さを発揮して
魅力的なレースとなる、それが昔の競輪でしたが
現在ではそうではない。
ちょっとでも巧さ、強さを発揮しようとするとすぐに失格。
そして、出場停止。さらには選手を守るはずの選手会までもが
失格選手に大して更なるペナルティーをかけようとする。
これらの制度不満に対して、松本選手は
引退というカードを使い対抗するということのようだ。
「競輪場にこいけえいこ~」なんて宣伝しても、
肝心のレースに魅力がなく、選手にやる気がなければ
せっかく競輪場に行っても面白くもなんともない。
これではファンは増えない。
実際、競輪ファンはどんどん減っていて、
ここ数年で閉鎖された競輪場も出てきている。
まだまだイロイロあるのだがこのくらいで。
面白い競輪が見たいなぁ。

GI最高齢45歳で初優勝、突然引退 高松宮競輪 京都の松本整

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