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悲しい引退その1

ヤクルトの吉田幸央投手が任意引退となった。
この選手、たぶん知ってる人は少ないと思う。
それもそのはず、去年のドラフトで獲得した新人中の新人だから。
彼は高校時代、内竜也(現ロッテ)、加藤幹典(進学)とともに
“神奈川公立校三羽烏”とよばれた選手のひとり。
神奈川県高校野球は強豪私立がひしめく激戦区。
そんななか、昨年の神奈川県大会では、
この公立所属の3投手が強豪私立あいてに
快投につぐ快投で熱戦をくりひろげ大いに盛り上げてくれた。
大会後もこの3人(私生活でも仲がいいらしい)は、
「指名してくれるなプロ全球団OK」の姿勢を見せ
じつにすがすがしい三羽烏。
なかでも、今回引退した吉田は、最初強豪私立に入学したものの
「管理野球でやらされるのイヤ」ってことで、とっとと退部(3日)し、
それでも野球があきらめられず、普通の公立校に転校。
さらに、夏の県大会では、強豪私立との対戦中
自分が敬遠されると
「お前ら、それでもシード校かよ!」と怒鳴りつけ、
審判に注意されるという、なんだか西鉄黄金期の選手のような振る舞い。
そんなわけで、ヤクルトファンではないものの、
ちょっと期待していた選手。
このまま成長したら、実に愉快な選手になってくれるだろうなと思っていた。
多分、彼の性格だから、2軍の試合にも出れない現状で
プロとして給料をもらうのに耐えられなかったんだろう。
療養してどんな形でも野球への復帰を目指すとのこと。
オイラも、プロの試合で強豪相手に真っ向勝負をする彼の姿を
期待して待っています。

ヤクルトの新人吉田が任意引退に=プロ野球

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