M-1 2009を見て

今年もM-1感想ということで。
2つほど失敗しました。
ひとつはピエール瀧(週刊アスキーで担当してます)さんに、オイラも現場に潜り込めないかきけば良かったと後悔。
3年連続で決勝観戦応募に落選。ピエール瀧さんウラヤマシス。
もうひとつは、笑い飯を食うならパンクブーブーだなと思ってたので、始まる前に書いておけば良かったと。後出しジャンケンになっちゃうので。
なんで、パンクブーブーなのかというと、実に“M-1的”な漫才をするコンビだから。
決勝進出メンバーを見たときに、「これって笑い飯を勝たせるためのメンバー!?」と思ってしまうほど、笑い飯に有利に働くコンビが多いように感じた。
というのも、M-1的漫才をするコンビが少なかったから。
M-1的漫才とは、スピード感があってたたみかけるようにボケを繰り出し、ツッコミはボケのテンポ止めずは鋭く的確にというもの。
個人的にはM-1は4回目くらいまでが正当派・変化球・動・静がバランス良くて好きなのですが、その4回でアンタッチャブルが優勝して以降、M-1で勝つためには、M-1的漫才を追求するというような風潮なんですよね。
たとえば、今回のモンスターエンジンはこのM-1的を取り入れた結果、自分たちの持ち味を殺してしまった。
ただ、昨年と同じような漫才をしてもM-1的ではないなと思ってたので。
M-1的漫才ではボケは変化球でもいいけど(でもドロップやフォークはダメ。高速スライダーってこの例えで分かるか?)、ツッコミは直球で笑わせないといけない。
聞いたあとにちょっと考えて、クスッと笑うようなツッコミではない。
ナイツはM-1的テンポとボケですが、ツッコミも実は練られていてしっかり聞いて考えて笑うものが多い。
レベルは高いけど4分のM-1的ではない。実際去年よりツッコミの内容は良かったが4分に詰め込むため聞こえにくくわかりにくくなってしまっている。土屋さんの「15分の寄席サイズで」という訴えは冗談ではなく本心に近いのではと。
ヤホーから脱皮して新しいものというのも分かるが、良くなってるぶんM-1的ではなかったかも。
脱皮という点ではNON STYLEもそう。石田さんの腿を叩くテンポ良いボケを封印したぶん、インパクトが薄くなってしまった。さらに1回目と2回目のネタの内容が同じでは新鮮さも無くなってしまう。
2回目は腿を叩くボケでも良かったのでは?
南海キャンディーズも突っ込みが笑いのポイント(特に30代中頃の男性には)なのだが、しずちゃんがM-1的なボケのスピードではない。面白いし楽しい漫才なのだけど、M-1で爆笑をとるテンポの漫才ではない。
ハリセンボンはいくらコント漫才でもコントすぎ。コント部分と素の部分のテンションというかテンポというか、しゃべり方というか、そこにもう少し工夫をしないと、漫才にはなってないと思う。
東京ダイナマイトは松田さんの滑舌があまり良くないのに、滑舌さらに悪くなるシチュエーションを選ぶのは失敗では? 今回出場のなかではいちばん好きなコンビだけに残念。
『雨ニモ負ケズ』のようなボケとツッコミがテンポ良く入れ替わるネタのほうがよかったのでは?
ハライチは、1分ネタしか見たことなかったので心配したが、3分までならオーケーでしたね。
そのまんまの切り返しの数が多いので、もうちょっと引き出し増やせば面白くなるかも。
というわけで、M-1的漫才をするコンビが少ないので、笑い飯を勝たせようとしてるのかと思ったわけで。
実際、1本目を見たときは決まったと思った。
が、2本目がいつもの笑い飯だったので残念。
しかし、オイラの好きな静の漫才。おぎやはぎやポインズンガールバンドのようなタイプが優勝できないまでも決勝枠にまで残らないのは寂しいなぁ……
あと、できれば東側の審査員をもうひとり入れて欲しい。7人いて5人が西というのはちょっと偏ってるような。たけしさん当たりがやってくれるといいんだけどねぇ。
審査員の割合をきめる東西戦をやってもいいのでわw

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