M-1のオズワルド評はファンキー末吉さんのドラム論がひとつの解かなと

今年も楽しかったM-1。全組よかったけど気になったのが東京ホテイソンとオズワルド。

東京ホテイソンはもともとおもしろいんだけど、2年くらい前の漫才の形だと決勝に残れなくて、進化させてるんだよねぇ。それで今回決勝出られた。だからそれを決勝でやったわけだけど、ただ2年くらい前の形の漫才もそこまで一般的になってないから客ウケはいいと思うので、決勝は以前の形(もちろん以前より上手くくなってたりアレンジは必要だけど)にして3組に残れてたら、ファイナルで決勝のネタやってたら優勝まであったかもなぁと。

まぁその辺は素人のタラレバの話なんで、クソリプ程度なことなんだけど、オズワルドは厳しいよなぁ。松本さんと巨人師匠の評価が真っ二つだもんだ。

ユウキロックさんも、審査員の判定に難しいなぁという感想でした。

オイラも個人的には、松本さんと同じくオズワルドらしいテンションの漫才がみたかったかなと。もちろんハイテンションの漫才のほうがM-1では受けるわけだけど。

で、オズワルドのネタを見て、さらに松本さん巨人師匠の感想を聞いたときに思ったのが、ファンキー末吉さんのドラム論。

いや〜音量を押さえるというのは「気持ち」を押さえることではない。
言うならば
「全力投球でスローボールを投げる」
ということである。

https://www.funkyblog.jp/2016/07/sheng.html

この辺の話、ファンキーさんのブログにもちょこちょこ出てて、実際本人から直に話を聞いたこともあるんで、オイラのなかにもよく残ってる話なんだけど、ドラムも単純に強く叩けばでかい音、弱く叩けば小さい音ってわけじゃないと。

実際、今回のM-1で審査員からよく口にでてたのが、「うるさいけど耳障りじゃない」的な言葉。これもドラムで言うところのと、強く叩けばデカく鳴るけどいい音じゃないってことなんだよね。

私は「人より音の大きなドラマー」だと言われているが、
決して筋肉隆々なわけではないし、どちらかと言うと「非力」である。

そんな私が人より大きな音を出してるんだから、それは「力」によって大きな音を出しているものではないことはわかるだろう。

要はスティックを振り下ろす「スピード」なのである。

スティックの先端がヘッドに当たる瞬間に、「どれぐらいのスピードで当たっているか」の方が、「どれぐらいの力で当たっているか」よりも大事であるということだ。

経験上、馬鹿力で力任せに叩いた音色は、いいフォームで鳴らした音よりも「抜け」が悪い。

https://www.funkyblog.jp/2019/04/post_1322.html

ファンキーさんのドラム論的にはこんな感じだけど、漫才の大きな声でツッコミを入れるのも同じことかなぁと。ただ怒鳴れば良いってもんじゃないんだよね。大きな声のツッコミにもフォームとか間とか抜けとかあると思う(ちなみに、おいでやす小田さんがただデカい声だしてるだけと思ってる人がいれば大間違い)。

この辺が松本さんと巨人師匠の評価の違いなんじゃないかな。松本さんはオズワルドに「全力のローテンション」を期待してんだろうし、巨人師匠はフォームのおかしな大声ツッコミがただやかましく聞こえたと。

つきつめると、松本さんも巨人師匠もベースは同じことを言ってて、自分たちのフォームに合った音を出したほうが、お客さんは聞いていて気持ちがいいんじゃないってことかなぁ。さらに、オズワルドが全力の小さな音が基本だけど、たまにくる大きな音もいいフォームから打ち出される聞こえのいい音だったら、優勝まであるよね。

旅人ITライターさとる
旅人ITライターさとる

あとたまにTwitterとかFacebookのコメントにいる「全然笑えなかった」とか「どこがおもしろいの?」とかすかしたコメントする人嫌いw

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